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雑学・知識

ハイチってどんな国?

ハイチってどんな国? ハイチ、ご存知でしょうか?
 ハイチといえば、私は「世界初の黒人国家」を思い出すのですが、逆にそれしか思いつきません。

 先日、ハイチ付近の大地震で、甚大な被害を受けたハイチ。石造りの建物は軒並み潰れ、街には至る所に死体が転がっているそうです。

 ハイチ、どんな国なのでしょう。
 フリッカーに投稿されている写真を集めてみました。
 実は、2008年夏にもハリケーン連続してに襲われて国の農地の半分以上が失われると言う被害にも見舞われています。

HAITI-HURRICANE-IKE-FLOOD

ShelterBox - Haiti - September 2008 こちらは、ハリケーンで家を失った人々の避難場所「シェルター」でコンクリートの地べたで眠る子どもたちの写真です。
 ハイチの約80%の人が、一日に得られる収入は約1米ドル。日本円で100円未満の極貧国でもあることから、被害の深刻さが伺えます。

Beaches of Haiti

 こちらは、ハイチの海岸。フランスの植民地から自分たちで初の黒人国家を勝ち取ったものの、混乱は続き、アメリカやヨーロッパ諸国の干渉を受け続けます。
 アメリカの半支配、近代化も国家救済にはつながらず、またヨーロッパ人によるコーヒー農園での搾取もつづいていました。ハイチの主要農産物はコーヒーです。

 国家の機能がまともに働いていないせいか、海岸や川は、ゴミ捨て場と化しています。この中を家畜の豚が泳ぎ回り、ゴミを漁るのだそうです。

Fos pou Ayiti (Haiti)....

 今回の地震でのひどい被害、予測されていないわけではなかったようです。
 この簡単な石造りの密集した住居群、大地震に耐えられるとはとても思えません。しかし、日本でさえ完全なる地震対策がままならないのに、どうしてハイチで地震対策が出来たでしょうか?
 こういう時は、世界の歴史を学ぶごとに、何かが間違っているのか、それとも、コレが人間の世界と言うものなのか、いろいろと複雑な思いに駆られます。

Celebrity Millennium viewed from Labadee Haiti

 驚くなかれ、元ヨーロッパの植民地だけあって、ハイチではリゾート地としてのこのような一面も見せます。
 ハイチの現実と比べると、恐ろしいほどの夢の世界ですね…

HaitiStar of Hope International もちろん援助の手は差し伸べられています。こちらの団体では、子どもたちの教育を援助しているようです。

 米国や中国も対応が早く、今回に地震に対するハイチの援助を表明した模様です。
 しかし、一番最初に援助を表明するなら、ヨーロッパのハイチ関連国家であって欲しかったと、少しだけ残念な感じもします。


■ハイチってどこにあるの?


大きな地図で見る

 中央アメリカ、キューバやドミニカと国境を接します。
 中世から近世にかけ、奴隷貿易でアフリカの王・首長等に売られ、ヨーロッパ人に連れてこられ、奴隷として虐げられていた黒人たちが蜂起して作った国家がハイチです。
 基本的にはフランス語が通じます。


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